この記事は
私が書きました!
ははうえ
昼はママをサポートする『カフェ』
夕方は未来の起業家を育てる『学び舎』
それは、ほかでもなく
食べることは生きることだから。
今日食べたものは
明日の血となり肉となり、エネルギーとなるのでは言うまでもなく
その人の思考やものの見方、物質的なこと以外にも
影響していると思います。
そう思うようになったのは、太郎くんと出会ってから。
それまでにもたくさんの子どもたちにであってきたけれど、太郎くんと出会い、指導の仕方をもう一度見直す機会になりました。
だって、すぐキレる。
とにかく落ち着かない。
すぐに暴言を吐く。
彼のどこにスイッチがあるのかとわからなくなるぐらい頻繁で。
授業が止まってしまうことは当たり前。
だんだん、太郎くんと一緒に授業を受けず、邪魔するようになる子も増えていきました。
少しでも改善されるように、子どもたちの思いを知り、もう一度同じ方向を向いて過ごせるように、何回にもわたり家庭訪問をし、できたことを振り返ってみたり、今後がんばりたいことを一緒に話してみたり。
おうちの方はすんごく忙しいから毎日、おこづかいがもらえるんだって。
それで好きなものを買って食べるんだって。
何買うの⁇って聞いてみたら
カップラーメン。
え…
毎日⁇
うん。
足りなかったらお菓子。
え…
家族も⁇
ひとりで。
え…
なんかね。
もう朝からだるそうで、ダラダラしてたり、宿題してなかったり、落ち着かなかったり。
そりゃそうだなって思った。
太郎くんも辛いだろうなって。いろんな思い抱えて学校に来てるんだなって。
正直、彼の言動で傷いてる子もいるし存在感も大きいからクラス全員に影響力をもっていて。
だけど、彼も傷ついてる。
心やカラダが悲鳴をあげてるんだなって…
きっとそんな子。ほかにもいっぱいいる。
だけど、ママも頑張ってて、一生懸命お仕事されてて。
ママの話を聞いてみると、ママもストレス抱えながら、必死で生きてて。
ママが悪いとも思わなかったし、ママが子どもがそんな生活してるの知らなかったみたい。
落ち着かないのは食だけが原因じゃないのもわかるけど、食が担う役割が大きいのも事実で。
だけど、教員でしかない私に、それ以上どうすることもできず、クラスの子達といい関係性ができて、基礎基本である学習を最低限させてあげることを通して、太郎くんを救うことしかできなかった。
すごくお忙しいご両親を持つ子が言ってました。
すごく忙しくて仕事ばかりの毎日で、ほとんど一緒に遊んだ記憶はないって。
だけど、毎日変わらず、愛情のこもった食事を用意してくれていたから、全然寂しくなかったし、むしろ”ありがとう”って思ったって。
東大阪全体を見回してみて、食事を家族みんなで笑いながら食べているご家庭と、なかなか家族がそろわず孤食なご家庭と、どちらが多いんだろう。
比較をする必要は無いし、それぞれのご家庭の方針もあって、生活スタイルも、子どもの年齢も違って、頻度も違うだろうし。
どっちが良くてどっちが悪いとか言うものでもない。
だって、食事だけを切り取ってみれば、孤独かもしれないけれど、そことは違う部分でのつながりがあるかもしれないから。
そんなの一言でどうこう言えることじゃない。
だけど、毎日食べる食事と、食べている時の雰囲気が、子供たちにどんな影響を与えているのかと言うことは、少し考えてみていただきたいなぁと、太郎くんと出会い、改めて思った。
食事のあり方が、子供たち1人ひとりの幸せとは、イコールでは無いかもしれない。
だけど、考え方、価値観、思考、人間関係、言葉遣い、全てが衣食住から滲み出て、物語ってるのは確かです。
私は生まれ育った東大阪市で、公立学校の教員をさせていただいていたからこそ、多種多様なバックボーンのある子どもたちに出会わせてもらえました。
こんな経験、誰もができることじゃない。
1年で出会う子どもたち、約35名ぐらい。
その分だけ、その子たちの家族にも出会えることになる。
クラスの子たち以外にも関わる子達はたくさんいて、職員室では情報を共有しながら子どもたちの指導にあたるわけだから、もっとたくさんの子達とその家族がいて。
こんなに素敵な出会いが集まってる場所って他にはないなぁって、心底思う。
そんな場所にいたからこそ、知っていること、わかること。
ははうえ
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